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インフラ輸出に意欲=3日の日中財務対話で−菅財務相(時事通信)

 菅直人副総理兼財務相は2日の閣議後会見で、3日に北京で開催される日中財務対話への出席に関し、「中国はアジアで最も成長を続けている大きな国だ。日中が成長分野でウィンウィンの関係を具体的につくる道筋を提起したい」と述べ、日本が高い技術力を持つインフラの輸出に向けたトップセールスに意欲を示した。訪中する菅財務相は温家宝首相や李克強副首相、謝旭人財政相とも個別に会談する予定。
 会見で菅財務相はインフラ輸出の有望なプロジェクトについて、天津市の環境配慮型都市開発計画や海南島の観光振興計画、高速鉄道整備、原子力発電所建設などを挙げた。 

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「分析・新薬価制度」(下)―酒井文義氏(クレディ・スイス証券医薬品シニア・アナリスト)(医療介護CBニュース)

―新薬価制度をどう評価しますか。
 新薬価制度、中でも特定の条件を満たせば、特許期間で保護されている間は薬価が下がらない「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」については本来、下がるはずの薬価が下がらずに済むという意味で「救済措置」と考えています。当然、そのメリットを享受できるところとできないところで差がつきます。具体的にメリットが生じる企業は、市場での競争力があり、なおかつ価格競争力のある新薬を創出できる、またはすでに発売しているところです。
 一方で、長期収載品(後発品のある先発品)の一律2.2%の追加引き下げがありました。長期収載品の価格は、次回以降も継続的に下げられ、後発品並みの価格になるのではないでしょうか。今後、長期収載品への依存度が高く、そこから脱却できない企業は何らかの形でビジネスモデル、業態を転換しないとなかなか利益が出せず、研究開発費が捻出できなくなる状況もあり得ます。

 私は、今回の新薬価制度が業界を二極化する一つのきっかけになるという、「不安視」ではなく、「期待」をしています。その方向に向かっていかなければ、日本の製薬業界の将来は暗いと思います。
 あまりにも企業数が多く、やっていることも皆同じようなことなので、はっきり言えば経営資源、人的資源の無駄です。それを集約するという意味では、制度を変えていくことはいいことではないかと思います。

―メリットを享受できる、できない企業をどう見ていますか。
 簡単な分析としては、売り上げに対する長期収載品のウエートを見ることですね。長期収載品の売り上げが占める割合が高いところとしては小野薬品工業や参天製薬が挙がってきます。大手はだいたい国内売り上げの2-3割というところが多いです。長期収載品については、もともと下げられる部分から、今回は一律「追加」で2.2%下げられました。初めて後発品が出て長期収載品となった製品の薬価は、さらに6%程度下げられます。これは相当厳しい。
 今回の薬価改定のインパクトがどのくらいの影響力を持って来期の業績に出てくるかと考えると、ある意味では非常にリスクで、わたしたちが想定しているよりも大きなインパクトを持つ可能性は高いと思いますね。
 一方、メリットを享受できる企業ですが、新薬を多く持っているところと考えると、浮かぶのは外資系企業です。外国で開発され、日本でニーズがある製品は価格競争力、製品競争力があります。それを多く日本市場に投入できる、あるいは投入している外資系企業はメリットを受けるでしょう。ただ、外資系企業も長期収載品の比率がある程度高いところが多いというネックがあります。こうしたことを踏まえ、企業名をあげるとすれば、内資や外資を含めてみなさんの頭に浮かぶのは中外製薬でしょう。

―新制度で浮いたお金は、新薬の創出だけでなく、300以上の未承認薬、適応外薬にも回されることになりますが、これをどう思いますか。
 製薬企業にとっては負担ですよね。ただし、「ドラッグ・ラグ」の解消が目的ですから、製薬企業も真摯に取り組まなければならない。お金は通常の新薬開発ほどはかからないとはいっても、取り組み当初は開発を軌道に乗せるのに人員と開発費用を投入しなければいけません。手間もかかります。
 未承認薬は市場規模が小さく、開発するための経済合理性が成り立たないようなものです。開発のプロセスを迅速化しなければ意味がありません。また、そもそも未承認薬問題の解決は、一企業がやるべきなのか、業界団体全体がやるべきか、という議論が必要です。企業にしてみれば、採算が取れなければやりませんよ、という話ですから…。新薬創出加算で浮いたお金で未承認薬の開発を求める、という方式では長続きしないでしょう。

―新薬創出・適応外薬解消等促進加算は2年間の暫定的な措置ですが、今後も続いていくと思われますか。
 そう思います。2012年度には、薬価制度だけでなく診療報酬制度を含めた全面的な医療制度改革が行われると言われていることを考えれば、手直しこそあれ、現行のシステムに戻るということは非常に考えにくいと思います。

―業界の再編について、さきほど製薬企業の数が多過ぎるとのお話がありました。
 欧米でも、特定の領域に特化した、売上高で言えば400-500億、1000-3000億クラスの製薬企業はあります。ただ、日本の場合は狭い国土の、限られたマーケットですから、乱暴なことを言えば、企業数が半分になっても誰かが供給責任さえ負えば回ります。

 大手4社は、証券市場から見れば、2社か3社に集約されていくことが、当然あってしかるべき動きだと思います。4社の経営者は違うことを考えているかもしれませんが。
 私の考えですが、再編は4社が核にならないといけないと考えています。いわゆる欧州型の1国1、あるいは2メガファーマ体制を作ろうとしたら、やはり4社が何らかの形で3社か2社になる必要があります。そこに例えば塩野義製薬のようなところが絡んでくることもあり得ると考えています。田辺三菱製薬とか協和発酵キリン、大日本住友製薬は、親会社が化学や食品など異業種になっているため、身動きが取りづらいという事情があります。

 新薬価制度が直接的に再編を促すとは言いませんが、間接的に経営者の考え方を左右するでしょう。収益のレベルを見ながら、積極的に動けるかどうかということがポイントです。そうしたことを考えると、2010年という年が再編に向けた一つのスタート地点になる可能性はあると思っています。

―国内の再編に関して、どういった組み合わせが最適でしょうか。
 これは推理小説の世界になりますが(笑)、大手で言えばエーザイと第一三共がどう動くかに注目しています。
 エーザイはベストケースシナリオでも利益はせいぜい横ばい、現実的には少し減っていく方向になります。次の成長に向けてはじり貧でやるにしても、一回腰だめの時期が出てきます。そこからうまく脱却できればいいのですが、それはあくまでもベストケースです。エーザイは、独自経営でアルツハイマー病やがんなど、他社がやらないような特定の領域で独自性を発揮していくと言いますが、そうでない場合はどうするか。あるいは、もしもその領域で行くならエーザイがどこかを買収するということも考えられます。エーザイは特定の領域に特化しているだけ、どことでもやりやすいでしょう。
 第一三共については、企業としてどうなのかと。子会社のランバクシー社(インド)の問題や抗血小板薬エフィエントの問題など、我々が期待していた軌道から大きく逸脱してしまっている。軌道復帰を考えると、第一三共の場合はバランスシートがかなりストレッチしているので、業績が上向いてこないと回りません。次の抗凝固薬エドキサバンが「金食い虫」で、数百億円単位のお金をフェーズ3試験で投入しています。今後、成功するために2-3年は相当投資する必要があると思います。
 また、ランバクシーの業績もあまり良くないですよね。売り上げの構成を見ても、伸びているのは一部の国で、インド国内向きもあまり良くない。インド国内の他のジェネリックメーカーの業績はいいので、ちょっと際立ちます。トップラインが落ちてきているというのはジェネリックメーカーにとって一番の危惧です。さらに、厳しい警告文書をFDA(米食品医薬品局)から突き付けられているような状況です。
 後発品の領域に出るということはすごい決断だったと思います。日本の製薬企業が米国のバイオを目指していた時に、裏をかいたのは良かったと思いますが、現時点の評価はパートナーがよくなかったということではないでしょうか。(この連載は玉城正之と津川一馬が担当しました)


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【麗し大和・記者の裏話】(13)謎がオモシロイ 海龍王寺あれこれ(産経新聞)

 海龍王寺って名前、ちょっとカッコイイ。海のない奈良で、海とつながりの深い寺の1つといえるかもしれない。訪ねてみるととても小さいお寺で、イラストレーターのみうらじゅんさんから“イケ住”(イケてる住職)と名付けられた石川重元住職が、にこにこ顔で受け付けに座っていたのが好感度「大」だった。尼門跡として有名な法華寺に行くならぜひもう一歩、足を伸ばしてほしい。今回、「へええ〜」と思ったことをいくつか紹介。

 ■海龍王寺はいつからあったか?

 海竜王寺に行くには、近鉄奈良駅か大和西大寺駅、JR奈良駅からバス。「法華寺前」で降りると、バス停のすぐ前に門があり、海龍王寺の東を通る道路(東二坊大路)を見渡してみる。条坊制によって碁盤の目のように東西南北きっちりとはりめぐらされるはずだった大路が、東に60メートルほどずらされているのがわかるはずだ。

 平城京が造られる前にすでにここには寺があり、それを壊すことなく、大路の方をずらした…と考えられている。住職に聞くと、発掘調査でも飛鳥〜白鳳時代の瓦などが出たそうだ。

 で、結論はこう。(1)平城遷都前におそらく毘沙門天をまつる寺かお堂があった(2)平城遷都に伴い権力者藤原不比等の館が建てられ、その敷地にあったことからそのまま不比等の邸宅に取り込まれた(3)不比等の死後、娘の光明皇后の邸宅となり、海龍王寺が建てられた(4)玄●が住職となる…という変遷をたどったようである。

 ■玄●を見直す

 ところで、僧玄●。海龍王寺の初代住職(住持)とされている。が、実はよくわからない。後世には(艶聞も含めて)伝説も生まれたが、聖武天皇の母で、天皇を産んでから気うつ(今でいううつ病?)の病にかかり、40年近くも親子の対面すらできなかったという宮子を、遣唐使帰りの玄●が祈祷によって治した…という話が、さまざまな逸話を生んだ。

 個人的には、遣唐使で僧侶というと、薬や医学の知識もあっただろうし、失脚した人物というのはとかく後世に悪く、またはおもしろおかしく語られがちなもの、と思う。今回、興福寺に法相宗の教学に貢献した人物(法相六祖)の1人として玄●がまつられているのを知って(像もある)、改めてきちんと評価されるべきなのではないか、と思った。(図書館で「福智院の由来記」を発見。玄●について一番詳しくまとめられている資料だった)

 ■遣唐使よもやま話

 玄●は遣唐使だったが、天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも」で知られる阿倍仲麻呂、4月のNHKドラマの主役になった吉備真備らと一緒の派遣だったと今回、知った。717年に唐に向かっている。

 実はもう1人、いた。2004年に「日本人留学生の墓誌発見」として大きなニュースになった、井真成(せいしんせい)。奈良大学の東野治之教授は著書「遣唐使」(岩波新書)で、中国名・井真成は葛井真成(ふじいのまなり)だと推定されていて、玄●らと同じ船で唐にわたったとみられるのだ。

 とすると、留学生(僧)のうち、玄●と真備は日本に帰国して一時は政治の中枢で活躍、仲麻呂と真成は帰国かなわず唐で生涯を閉じた…という毛かKになる。想像するしかないけれど、それぞれの生涯がドラマだったろうと思った次第。

 ●=日へんに方

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